給湯器の調子が悪いと、「故障なのか」「自分で確認できるのか」「修理と交換のどちらがよいのか」と迷う方は多いでしょう。
給湯器の不具合には、お湯が出ない、温度が安定しない、追いだきできない、エラーコードが表示される、異音や異臭がする、水漏れするなど、さまざまな症状があります。
原因によっては、ガスの元栓、電源、リモコン設定、給水や凍結の確認で改善する場合があります。一方で、ガス臭、焦げ臭さ、煙、火花、大量の水漏れがある場合は、使用を中止してください。
この記事では、給湯器の主な故障症状、自分でできる確認、修理を依頼する目安、交換を検討する判断基準をまとめます。
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給湯器の主な故障症状
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| お湯がまったく出ない | 電源、ガス、給水、凍結、点火不良、内部故障 |
| お湯がぬるい・温度が安定しない | 設定、水圧、混合水栓、温度センサー、燃焼不良 |
| 追いだきできない | 循環口の詰まり、配管、ポンプ、センサーの異常 |
| リモコンにエラーコードが出る | 点火、燃焼、給排気、センサー、通信の異常 |
| 異音がする | ファン、ポンプ、燃焼、配管、内部部品の劣化 |
| ガス臭・焦げ臭いにおいがする | ガス漏れ、燃焼異常、電気部品の異常 |
| 給湯器や配管から水漏れする | 配管接続部、内部部品、凍結破損、経年劣化 |
お湯が出ない場合
お湯がまったく出ない場合は、最初に水が出るか、ガス機器が使えるか、給湯器の電源が入っているかを確認します。
- 水道の蛇口から水が出るか
- ガスコンロなどほかのガス機器が使えるか
- 給湯器の電源プラグが抜けていないか
- 専用ブレーカーが落ちていないか
- リモコンにエラーコードが表示されていないか
- 冬季に配管が凍結していないか
詳しい確認手順は、給湯器が故障したときの確認方法と対処法も確認してください。
お湯がぬるい・温度が安定しない場合
設定温度どおりにならない場合は、給湯器本体だけでなく、混合水栓、水圧、同時使用の影響も考えられます。
- 設定温度が低くなっていないか
- 複数の場所で同時にお湯を使っていないか
- 水圧が極端に弱くないか
- シャワーや蛇口の温度調整が正常か
- お湯の温度が急に上下しないか
特定の蛇口だけで症状が出る場合は、給湯器ではなく混合水栓側の不具合も考えられます。
追いだきできない場合
追いだきできない場合は、浴槽の水位、循環口の詰まり、追いだき配管、ポンプやセンサーの不具合を確認します。
- 循環口より上までお湯が入っているか
- 循環口のフィルターが詰まっていないか
- 追いだき運転時にエラーが出ないか
- 浴槽の水位が下がっていないか
- 配管から異音がしないか
浴槽のお湯が勝手に減る場合は、浴槽のお湯が抜ける原因と確認方法も参考にしてください。
エラーコードが表示される場合
給湯器のリモコンにエラーコードが表示された場合は、電源を切る前に番号を記録してください。
エラーコードの意味はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書やメーカーの案内を確認します。
- エラーコードの番号
- 表示された時刻
- 給湯・追いだきのどちらで出たか
- 再起動後も同じコードが出るか
- 異音、異臭、水漏れがあるか
何度も再起動してエラーを消そうとせず、同じコードが繰り返し表示される場合は点検を依頼してください。
異音がする場合
給湯器から普段と違う音がする場合は、ファン、ポンプ、燃焼、配管、内部部品などの異常が考えられます。
- 点火時に大きな爆発音がする
- 運転中に金属音や振動音がする
- 追いだき時にポンプ音が大きい
- 運転停止後も異音が続く
- 異音と同時にエラーが出る
大きな爆発音、強い振動、焦げ臭さを伴う場合は、使用を中止してください。
異臭がする場合
給湯器の周辺でガス臭、焦げ臭いにおい、排気のような刺激臭がする場合は、安全を優先してください。
- 火気を使用しない
- 電気のスイッチを操作しない
- 安全にできる場合はガスの元栓を閉める
- 窓を開けて換気する
- 給湯器の使用を中止する
- ガス会社や専門業者へ連絡する
異臭がある状態で再点火を繰り返さないでください。
水漏れする場合
給湯器本体や配管から水が漏れている場合は、漏れている場所と量を確認します。
- 給湯器本体の下が濡れている
- 配管の接続部から水が垂れている
- 冬の凍結後から漏れ始めた
- 運転中だけ水が漏れる
- 大量の水が流れ続けている
大量の水漏れ、電気部品周辺への漏水、凍結破損が疑われる場合は、使用を中止して点検を依頼してください。
自分でできる確認
- 給湯器の電源を確認する
- 専用ブレーカーを確認する
- ガスの元栓が開いているか確認する
- 水道の元栓や給水状態を確認する
- リモコンの設定温度を確認する
- エラーコードを記録する
- 循環口フィルターを清掃する
- 冬季は配管凍結の可能性を確認する
- メーカー名と型式を確認する
- 購入時期と使用年数を確認する
自分で行わない方がよい作業
- 給湯器本体を分解する
- ガス配管を外す
- 燃焼部分へ触れる
- 内部基板や電気部品へ触れる
- エラーが出た状態で再起動を繰り返す
- 水漏れ部分をテープだけで塞いで使い続ける
- 凍結した配管へ熱湯をかける
- ガス臭がある状態で電気のスイッチを操作する
修理を依頼した方がよい症状
- お湯がまったく出ない
- 再起動してもエラーが消えない
- 点火時に大きな音がする
- ガス臭や焦げ臭さがある
- 給湯器本体から水漏れしている
- 追いだきできない
- 温度が大きく変動する
- ブレーカーが繰り返し落ちる
- 冬の凍結後から異常がある
- 長期間使用している
修理業者へ伝える内容
- メーカー名と型式
- 購入時期と使用年数
- 給湯器の種類
- 症状が出始めた時期
- エラーコード
- お湯が出る場所と出ない場所
- 追いだきが使えるか
- 異音、異臭、水漏れがあるか
- ガスコンロなどほかのガス機器が使えるか
- 賃貸住宅か持ち家か
修理と交換の判断基準
購入からの年数が浅い場合
メーカー保証や販売店の延長保証を確認してください。保証対象であれば、修理費を抑えられる可能性があります。
小部品やセンサーの故障の場合
故障箇所が限定され、修理費が高額でなければ修理が有力です。
主要部品の故障の場合
燃焼部、制御基板、熱交換器、ファン、ポンプなど主要部品の修理費が高い場合は、交換費用と比較してください。
長期間使用している場合
長期間使用した給湯器では、今回の修理後に別の部品が故障する可能性があります。
修理費だけでなく、今後の故障リスク、省エネ性能、保証期間を含めて判断します。
交換部品がない場合
古い機種では、修理に必要な部品が生産終了している場合があります。部品を入手できない場合は交換が必要です。
修理・交換の判断表
| 状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 設定や一時的なエラー | 取扱説明書に従って確認 |
| 保証期間内 | 保証修理を確認 |
| 小部品やセンサーの故障 | 修理費を確認 |
| 主要部品の故障 | 交換費用も比較 |
| 長期間使用している | 交換を優先して比較 |
| 交換部品がない | 本体交換を検討 |
賃貸住宅では管理会社へ連絡する
賃貸住宅に備え付けられた給湯器が故障した場合は、自分で修理や交換を手配する前に、大家または管理会社へ連絡してください。
設備として契約に含まれている給湯器であれば、貸主側が点検、修理、交換を手配する場合があります。
無断で分解、修理、交換すると、費用負担や原状回復を巡るトラブルになる可能性があります。
給湯器の故障を予防するためにできること
- 給湯器周辺へ物を置かない
- 給排気口をふさがない
- 循環口フィルターを定期的に掃除する
- 異音や異臭を放置しない
- 水漏れを放置しない
- 冬前に凍結対策を確認する
- 長期間使わない場合も取扱説明書に従う
- メーカー名と型式を記録しておく
- 保証書と取扱説明書を保管する
まとめ
給湯器の不具合が起きたときは、お湯が出ない、温度が安定しない、追いだきできない、エラーが出る、異音・異臭・水漏れがあるなど、症状を分けて確認してください。
まず電源、ブレーカー、ガス、給水、リモコン設定、エラーコードを確認します。
お湯が出ない場合は、給湯器が故障したときの確認方法と対処法も確認してください。
ガス臭、焦げ臭さ、煙、大きな異音、大量の水漏れがある場合は、使用を中止して専門業者へ相談してください。
修理を依頼するときは、出張料、点検料、部品代、作業料、追加料金、修理後の保証を確認し、交換費用と比較しましょう。

